【完】うしろの席のオオカミさん


あの日、図書室でのことがまた頭に思い出される。


……ぅ、あっ………!



かすれただけだけどキス一応されたんだった。


うわぁ……変なこと思い出しちゃった。



頭を抱えて机に伏せる。
唇の感触はさすがにもう覚えてないけど。


熱かったことだけは覚えてる。




“わたしはそんなに弱くないよ!”




顔文字もなにもない白黒メール。


女子って感じがあまりしないかな?
まぁ、大上くんはそんなのあまり気にしなそうか。




“それはよかった”




……絶対思ってないでしょ。
棒読みが想像できるもん。



< 148 / 266 >

この作品をシェア

pagetop