【完】うしろの席のオオカミさん
あの日、図書室でのことがまた頭に思い出される。
……ぅ、あっ………!
かすれただけだけどキス一応されたんだった。
うわぁ……変なこと思い出しちゃった。
頭を抱えて机に伏せる。
唇の感触はさすがにもう覚えてないけど。
熱かったことだけは覚えてる。
“わたしはそんなに弱くないよ!”
顔文字もなにもない白黒メール。
女子って感じがあまりしないかな?
まぁ、大上くんはそんなのあまり気にしなそうか。
“それはよかった”
……絶対思ってないでしょ。
棒読みが想像できるもん。