【完】うしろの席のオオカミさん
廊下の隅。
壁に寄りかかるわたしを二人は囲むように立っていた。
「う、ん……ちょっと転んで…」
足をケガしたことなんて言ってない。
大上くんしか知らないはず。
なんで莉乃ちゃん達が知ってるの?
「ひなちゃん……突き落とされたの?」
「日向子ホントのこと話して。別に隠さなくたっていいことでしょ」
目を少し見開いて二人を見つめた。
もうすぐでチャイムが鳴るのか廊下にはもう誰も出ていない。
「……うん。たぶん突き落とされた感じかな」
「たぶんってなに?」
う……莉乃ちゃんが怖いよぉ……