【完】うしろの席のオオカミさん
「お、大上くん……ひとりにならないかなぁ」
ぽつりと呟いたわたしに、
「絶対ならないと思うよ」
「ひなちゃん、行くなら今だよ!」
二人はそんなことを言いながらグイグイとわたしの背中を押して教室の外へと押し出した。
お、追い出されてしまった……
うぅっ……どうしよ。
早く行かなきゃとは分かってるけど…
伝えるって決めたけど……!
ぎゅっとスカートの端を掴んで遠くにいるその姿を見つめた。
よし、心の中で練習してから行こう。
昨日の夜も寝る前にちゃんと練習したんだけどね。
──大上くんのことが好きです。
精一杯の想いを伝えるんだ。