久遠の剣客


―――私ができる事は………伽耶の二胡を久遠の元におさめる事です。



―――それができそうかな………?



白い髭の老人から改めて見つめられ私はゆっくり頷いた。



――もちろん…。



その返答に白いひげをなでながらにこやかに微笑んだ。


―――そうとなれば…お嬢さんに頼み事があるのじゃが…。



―――頼みごと???


うん、うんと頷きながらやがて杖で老人の右手を軽くなでると巻物らしきものが現れ私に差し出した。



―――二胡が手に戻ったあかつきにはこの楼蘭にこれを持って戻ってきてほしいのじゃ!!
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