久遠の剣客
家族なんて生まれた時に頂いた家族だけでいい…。
それ以上望んだとしても…こんな時代じゃ叶わぬ事…。
一層の事…男で生まれれば良かったと悔やんでいた私にせっかく訪れた転機だ。
こんな時代だから女だって…剣を使えた方がよいと鉄の剣を握らされて育った…。
そんな私に唯一女性らしさを教えてくれたのは…母からもらった二胡だ…。
私が女性らしさを忘れぬようにと…二胡の手解きを受けた腕だけが母が残してくれた形見となった…。