堕天使ヒロイン
ー…それで楽しいもんね?

菜津音はミルクティー、直樹はコーヒーの缶を持って公園のベンチに座っている。
いつもの日常。いつも通りの1日。

「なっちゃーん」
「なんだよー」

菜津音を'なっちゃん'と呼ぶときはたいてい何か頼みたいことや隠し事があるときだということを菜津音自信は気づいていた。
それわかっている以上、冗談っぽく返すことしかできない。

「いつになったらヤらしてくれんのー」
「ヤりたいなら他の子とヤっていいもん」
「それはさー、ね?彼女いる身としては最低じゃん?」

直樹は自他共に認めるチャラ男。そもそも菜津音と付き合ったのも2日前くらいだった。
実際2ヶ月前くらいから出会っていて、付き合う前から友達として遊んだことはあるわけで付き合ったからといって変わったことはほとんどない。
このような発言が増えただけで行動にうつしたりはしていない。ついでに菜津音は(周りから嘘だと疑われるほど処女臭がしないが)正真正銘処女であり、なかなか性行為をしたい欲がないのだった。



ー…2ヶ月前
学校付近の公園[23:28]

「もしもし?わたるっち?何電?」
『暇電だよー』
「ん、ほんとにわたるっち?」
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