【続】隣の家の四兄弟

真正面から投げ掛けられる言葉に、これ以上の笑顔を見たことがないってくらい、眩しい笑い顔。
そんなことに、幼いながらもわたしはセイジが特別だったんだろう。
あの、無邪気な笑顔に。


――だから、だ。

大人になって、セイジと再会して。
予想通り……ううん、それ以上にカッコ良くなってた。
でも、気になることが、ひとつ。


あのときのような笑った顔を、わたしはまだ一度も見てない。


そりゃあ、小さなときと同じように振舞ったりだなんてしなくても不思議じゃない。
特にオトコは。成長と共に、クールになる部分だってあるだろうし。

それでも、根本的なものは変わらないと思うから……。
だったら、あのときの笑顔を見たい。


「この前は、突然だったから……」


うん。そうかも。
突然の再会だったから、笑うのも忘れて、そのブランクにちょっと緊張しちゃった、みたいな感じかも。

とにかく、明日!
明日、また会えば、ちょっとずつ心を開いてくれるかもしれないわ!

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