姫はワケあり黒猫様



「………お、集まった」



遠矢がボソッと携帯とパソコンを見合わせながら呟いた。



「………全員か?」



「うん。全員。」




玲はわかりやすく少しホッとした表情をして、遠矢はフーと息を吐いて背凭れにもたれかかる。




「行くぞ」



そう呟いて立ち上がる玲にならって私も立ち上がった。









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