姫はワケあり黒猫様
『っあああああぁぁあああ‼』
「うわぁぁああ‼」
意識がハッキリとすると、自分が汗でぐしょぐしょだとわかった。
ソファに強く爪をたて、拳を握り締める。
「ビックリしたぁ、那琉、どしたの」
顔を覗き込んできたのは佳祐だった。
その顔を見て目を見開いた状態のまま体を起こす。
膝にあった玲の足はなく、部屋には佳祐と優、夕季だけだった。
ーーーーー今、何がーー
つぅ、と冷たい汗がこめかみを伝う。
目に入った黒い髪を鷲掴んで上に掻き上げる。
『ーー……』
コレは、神の腹いせだろうかーーー