SKYBlue
教室の前でロンと隆平と別れた。
教室のドアを開けるとまたヒソヒソ話が始まる。
隣のクラスから女子の黄色い悲鳴が聞こえる。
きっと原因はロン。
「隣のクラスすごいね?」
優香は笑っている。
「そうだね!」
私は自分の席についた。
「おはよ」
後ろの席から声がした。
振り返ると壮太くんが私を見ていた。
「おはよ!」
私は笑顔で答える。
「あのさ」
「何?」
「水持ってない?」
「お茶ならあるけど…コップが1つしかないの…」
「間接キス気にしてる?」
「そっそんな!」
「じゃー一口」
私は水筒からお茶を注ぎ、壮太くんに渡した。
一気にお茶を飲み干す壮太くん。
「ありがとう」
「うん…」