キライ、キライ、ダイキライ。
first stage

だから、嫌いなんだってば [side 橙香]





「橙香〜早く準備しなさいよー!」


「わかってるってばー!」


朝。


早起きってどうしてこんなに辛いんだろう?


あたし、梶原 橙香(かじわら とうか)


高校2年生です。


一応、JKやってます。


「お前、また寝坊かよ。」


朝から優雅にごはんを食べているのはお兄ちゃんの修平。


大学2年生で女たらし。


あたしにとっては最悪なお兄ちゃんです。


「うるさいな…起きられないんだからしょうがないじゃん。」


修平兄ちゃんを睨みながら朝ご飯を口に運ぶ。


「ん〜、やっぱおいしーっ。」


「ほら、お茶。」


「ありがとー。」


あたしはお母さんからお茶を受け取ると時計を見つつご飯を頬張った。


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