bloody mary

『夢の終わりを始めよう』

なんて詩的な表現でキメてはみたものの!!

スーツケースを引きずったまま漫喫で時間潰ししたりして…

ぶっちゃけ、自分チなのに帰りにくいコト山の如しデスYO!!

そりゃ、言いたいコト言うだけ言って、まともに話も聞かずに出て来ちゃいマシタカラネ?!

特に、菜々。

…怒ってる?

ひょっとして鍵とか交換されてて、閉め出し食らったり?

俺の荷物だけ、外に放り出されてたり?

‥‥‥あら?

コレじゃ、夫婦喧嘩の翌日のダンナか?

いやいや…
いいンデスヨ?!

嫌ってくれてもネ?!
どーせサヨナラだしネ?!

でもさー…
なんつーかさー…

寂しいっつーか‥‥‥‥‥

って…


(だぁぁぁぁぁ!!
違ェだろ、俺ぇぇぇぇぇ!!
寂しくなんかねェだろぉぉぉ?!
ヘタレじゃねェだろぉぉぉ?!)


なんて悩みに悩んだマリーがマンションに辿り着いたのは、真夜中をとっくに過ぎた時刻だった。

うん。

間違いなくヘタレだから。

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