エリート外科医の甘い独占愛



「卓志」




そう何度も名前を呼び、甘く喘ぐ。

ベッドが軋むたびに、互いの息遣いは荒く忙しくなった。

婚約話が出てから、卓志はきちんと避妊をするようになった。

なぜか、なんて聞いたりはしない。

その意味を問うほど私は子供じゃないから。

「汐、愛してるよ」

「私も」

今はただ、私の中にある彼の熱を感じていたかった。

そして、できるならこのまま溶け合ってしまいたいと願った。

だって、そうすれば二度と離れることは無いでしょ?


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