おうちにかえろう
「私は待っててもいい…朔ちゃんのためなら朝まででも…」
「そう言ってくれんのは雛だけだよ」
「わー!!!何見つめ合ってんのそこ2人!!!」
にっこりと、意味深に笑い合った梅田さんと雨宮さんの間には、なぞのキラキラオーラ。
そこに割って入ったのは、入間さんだった。
その様子は、尋常じゃないくらい焦っていて。
「朔ちゃんが本気にしたらどーすんの雛ちゃん…!!!」
「別にいい…本気だったから…」
「え!!?まじで!!??ちょっと待ってよ!!」
「うっそぴょーん…」
冷静すぎる梅田さんの真意は…やっぱり読めない。
雨宮さんとお付き合いでもしているのだろうか。
いや、入間さんとお付き合いされてるのかな?
どっちにしても、入間さんが梅田さんに好意を寄せていることは確定だろう。
「からかわないでよ雛ちゃん…!!」
「だってみなちゃん…面白いから…」
「雛、湊で遊ぶな」
「じゃあのんちゃんで遊んでいいの…?」
「てめー俺らのことなんだと思ってんだ」
それにしても、本当に…
(賑やかだなぁ…)
居心地、悪いなぁ。
だって、こんな雰囲気、初めてだから。
でも…
別に、嫌じゃない。
居心地悪いのに、変なの。