シアワセの答え
「はい、おにぎりあげる!」
「ん、ありがと…あ。」
いきなり強い風が吹いて、パンを入れていたコンビニのビニール袋が飛んで行った。
「……待ってて、取ってくる」
入口の角を曲がって行ってしまい、ビニール袋が見えなくなった。
はぁっ…とひとつため息を零すと別に要らないビニール袋を追いかけた。
「っしょ」
ビニール袋を拾ってふ、と前を向くと、不思議そうに此方を見つめている女の子と目があった。
「―――っ!」
か…かわいすぎ……。