セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
私も佳世さんと同じコトを思っていた。



運動会の時は本物の家族のような雰囲気が漂っていた。



孝典さんとなら…もう一度…結婚してもいいと考えた。




私は佳世さんと駅前で別れて家路を急ぐ。




アパートの前で見慣れた出で立ちが視界に入って来る。



元旦那の武が私を待ち伏せていた。




「杏…」



武は私の姿に気づいて近づいてきた。




武の目的はお金ーーー・・・



今度は渡すまいと無視する。


「杏…元旦那の俺の顔を忘れたのか?」


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