セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「…嫌がってるぞ…」



武の背後から声が訊こえる。



見知らぬダークブラウンのスーツ姿の男性が私と武の間に割り込んで来た。




「何だ…てめえ?」



「…俺はそちらの杏さんに用がある男だ…怪我したくなかったら帰れっ!」



「チッ」




武は舌打ちしながら、助けてくれたスーツ姿の男性をけん制しながら立ち去った。




「…ありがとうございました…」



「…先ほどの男性が前夫ですか?」



「あ、はい…それよりも私に用とは…」



「自己紹介遅れました…俺は藤ヶ谷郁弥と申します」




「藤ヶ谷!!?孝典さんの御親戚の方ですか?」




「まぁ~そう言う所です」

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