セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
俺だって今でも…杏お前を愛しているーーー・・・





「俺だって…お前を愛してる…でも…自信がない…お前と理沙ちゃんを幸せに出来る自信が…」



ーーーー孝典さん…




俺は携帯で杏と通話しながら、ガラス戸の向うに見つめる。




今朝から降り出した雨が止まず…今も降り続いていた。



雨足が次第に強くなり、厚い入道雲が空全体を覆う。




このまま…土砂降りの雨の中に飛び出して、すべてを綺麗に洗い流すコトが出来るなら…



きっとおれたち3人は幸せになれるはずだ…




「俺は父親の犯した罪でお前と理沙ちゃんの足を引っ張りたくない…」





ーーーー私は貴方を幸せにしてあげたい




「杏…」







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