あたしの証【完結】
同性愛と冷たいホスト
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ぼーっと。
どのぐらいここにいただろうか。


不思議とお腹は空いてなかった。
涙は尽きることなくて、さっき引いたのに、気付けば涙が流れていた。

だけど、それを拭うだけの気力があたしにはもう残ってなくて。




ゆっくりとベンチに横になった。


冷たいベンチ。
だけど、それが今のあたしには丁度いい。


そのまま瞼を閉じると、深い眠りについた。







気付いた時、目の前には見知らぬ景色が飛び込んで来て驚いた。


「……ここ…は?」



きょろきょろと辺りを見回しても誰もいない。
あたしは見知らぬ場所で何故か、ベッドに寝ていて。

しかも。
あの日のままの恰好で。


なつきとの事を思い出し、また涙が溢れてくる。


まだまだ、尽きる事はない。
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