〜題名の無い小説〜
第3話 小学校4年生


こうして僕らはいつもこれを繰り返し、

家に帰って、やることを済まし、

お母さんに今日あった事を話すのだ。

もうお風呂にも一人で入っている。

歯磨きも一人で出来る。

トイレにも一人でいける。

妹の世話もできる。

もう立派なお兄ちゃんになったのだ。



次の日学校に行くと、

何やらいつもと雰囲気が違う。。。


ざわざわしているのだ。


ゆうじ「お前なんかめっちゃ臭い!!あっちいけ!!」


大樹「風呂入ってる?」


けんたろう「絶対歯磨きしてないやろ?」


酒田「本間寄らんといてー」


里乃「確かにあいつ臭いよなーデブやし、うるさいし」


里奈「最近ちょっと調子乗ってんでなぁ」


ゆりの「だいぶ人間終わってるよなー」



そんな言葉が飛び交う中教室に入ったのだった。


僕が入ると、


こうじ「あっ拓也おはよー!」

大樹「拓ちゃんおっはーー!!遅いぞーー笑」


ゆうじ「何してんねん!!お前もっとはよ学校こいよ笑」


かっちゃん「拓ちゃんやっほー!」


丹生「おっすー!!」


里乃「拓也おっはーー!!」


拓也「みんなやっほーーー!!!

   てゆうか、皆どしたん???」


里奈「あーーなんかさーー、こいつめっちゃ臭くない?って話しててさ笑」


拓也「えっ?臭いって誰が?」


その人物とは、


一年前転校してきた、れいかであった。


れいかは教室の隅で泣いている。。。
助けてくれる人は誰もいない。


拓也「そうかー?別にそんなん思った事ないけどなー?」

とりあえず、フォローした。


けんたろう「近くいったら分かるで!!口臭!!笑  まじやばいから」


前にれいかの家に何人かで遊びにいった事があるのだが、

確かに少しだらしない家庭のような感じがしたのだ。

だが、本人は少しツンデレで、言うことがちょくちょく上から目線なところがあった。。


皆、口にはしなかったが、ここにきて、火種が付き、皆爆発したのだろう。。。


ここで僕が全力で止めても、次のターゲットが僕に回ってくる可能性が無いとは言えない。

僕もそれだけは嫌だ。

でも、僕にとって、れいかは大切な友達だ。

見て見ぬふりは出来ない。

自分に出来る限りの助けはするつもりだ。

後、どう立ち直るかは自分次第だ。

そう思ったのだ。



拓也「皆そんなん気にしすぎやってーー笑笑

   俺なんか今日遅刻しそうやったから、

   歯磨きする時間無くて、

   学校でしようと、歯ブラシもってきたぐらいやし

   今、口臭やばいでーー??笑笑
 
   嗅いでみる??笑笑」


ゆうじ「まじで??笑

    まぁオープンに言うだけお前はましやわ!!笑

    俺はな?

    あんま目立って無いくせに、隠れてイキがってる

    インキャラ見とったらばり腹立つねん。」


拓也「ははは笑確かにそれは分かるけど、
 
   口臭関係ないやんけ笑笑」


大樹「いや、れいかの口臭以上やで・・・笑」


拓也「まぁ、明日からお口スッキリさしてきたらええだけなんちゃうか?笑」


拓也「とりあえず、俺もめごと嫌いやし、皆仲良くしよや!!もう先生くるし

   またゆうじ怒られんで笑笑」


ゆうじ「なんで俺が怒られんねん笑」

拓也「だっていつもお前怒られてんねんから、なんかあったらまずお前目付けられるやろ笑」


ゆうじ「俺イイ子にするわ笑」

拓也「出来ればその方が、委員長として助かる笑笑」


ゆうじ「まぁ、無理やけど」

拓也「無理なんかい!!」


一同「ははははあははははははははは」


どうやられいかから、話はそらせたようだ。。。


しかしなんだこの変な感じは。。。


誰かにずっと見られてる気がする。。。



今振り向くと、ばっちり目があったのだ・・・






れいかだ・・・・


これはどういう事なのか。


少し気になるところだ。




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