あたしにはみんなが必要なんだ。



あ、お母さんちゃんと掃除してくれてる。




ホントにいいお母さんだわ。




親父には勿体無いほど。



で、えっとパーカーどこだ?



あ、あった。



あたしが嵐帝の総長やっていたときに、絶対着てた黒のパーカー。




このパーカーの裏地には、『嵐帝』って金の糸で、刺繍したんだ。



あたしじゃなくて來斗が。



何でか教えてくれないけど、來斗、料理とか、裁縫とか、上手いんだよ。



あたし全然出来ないのに…。




教えてくれないかな…。




…よし。パーカーきたし、倉庫に向かってバイク走らせるか。




バイクの鍵と、携帯…。




そういえば携帯、あの日から電源切りっぱなしだったな。




…電源つけたらすごい量メールとか、電話きてるきがする。




倉庫で、つけよ。




じゃあ、倉庫に向かって出発!



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