会長さんは優等生ヤンキー?!


『えっと…』


「あー…藤宮の知り合いなんか?」


呆れた顔した楓先輩が呆れた顔しながら私に聞く。


『…はい、知り合いって言うか…っわ?!』


気づくと春くんに後ろから抱きつかれてた。


「…やっぱ、落ち着く…学校嫌い。」


春くんは眠いと甘える癖がある。


でも、今甘えられると変に誤解が…!


会長さんを見ると、呆れたようなすごく冷たい目をしてる…。


『や、あの!違っ…』


誤解を解こうと焦っていると会長さんがツカツカとこっちに向かってきて私の腕を掴み後ろに引っ張る。


「彼氏か何か知りませんが、場所と言うものを考えてください。それに…」


小声で春くんに何か伝える。


無表情の春くんでも少し目を開いて驚いた顔をしている。


「…胡桃…帰るよ。」


『う、うん、えと、会長さんと楓先輩、さようなら』


軽く頭を下げ、春くんの車に乗り込む。


あー…来週、なんて言えば良いの…!
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