忘れられない

でも…でも…

私は、念のために確かめることにした。

別に江口の信用がない訳じゃないけど…

やっぱり、不安になるじゃない?

だから…ね…。


『本当なの?

今日は、4月1日だけど…』



《送信しました》



今の事、

嘘じゃない方が良い。

夢なんて嫌だ。


初めて告白したんだもん。



もしも、

恋の花が綺麗に咲いたのなら、

江口はこれからその花に

水をあたえてくれますか?

光を与えてあげてくれますか?


どうか…どうか…

綺麗な恋の花が咲きますように。








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