忘れられない
そこに、

負けるもんか

と弧成が

割り込んだ。



「はいはい!!

俺がやる!

新記録出します!!」


「えぇ〜?

大丈夫なのぉ??」

と、マイナスな事を

言ったのは、私。


「何で、

江口の時と

違うんだよ〜!」


「えっ…別に。

江口はいきなり

だったから…ね…」


「んじゃ、

俺の速さを見ろ!!」


「えっ、あっ…うん」


「よーい………」



腰を低くする、

弧成の背中が

たくましく見えた。



「スタートぉ〜!」



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