imaginary・oz・world
‡「prologue」
-???side-

ドスドスドス

「ハァハァ…」

今どれぐらい走ったんだろうか

ドスドスドス

足が「疲れた、休みたい」と悲鳴をあげて言うことを利かない

ドスドスドス

それでも走らなければ…!!

ドスドスドス

走らないと俺が喰われる!!!

ドスドスドス

大きな音がだんだん近づいてくる

ドスドスドス

―――――来る

奴等が来る!!!

人を喰らう"化け物達"

捕まったら喰われてあの世いきで終わりだ!!

仲間はあの化け物達に喰われた

皆いい奴で死んで欲しいワケじゃなかった…

全部俺が悪いんだ…

俺が、俺が"あの伝説話"を信じなかったから…!!!

だから…だから…!!

またあの音が近づく

あぁ…俺はもう無理みたいだ

ゴメンな?皆…。

でも…最後の悪足掻きの1つや2つ……くらい

………良いよな?

また俺みたいな奴が現れて

こんな後悔をしないように

俺は希望が詰まった"あるもの"を岩影に隠す

これで完了な!

ベトォ…と頭の上から緑色の液体が懸かる

あーあ、もう俺は死ぬんだな…

サヨナラ現世と仮想空間「OZ」

俺は今から死んでいった仲間のもとに行きます

――――――…グシャッ

-game over-

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