激甘男子の愛し方


たまに可愛い外見に似合わず怖いし、腹黒いと思うこともあるけど、やっぱりいい人だったのね!!



「じゃあ遠慮なく!!」



帰ったら部屋で味わって食べよ~~



そう思い、目の前に箱に手を伸ばした瞬間―……



「ただし!条件があるの!!」



「……え?」



目の前の箱があたしの手からスルッとすり抜けて、美知佳の手によって離れていった。



「じょ、条件って……?」



なんか嫌な予感が……



「美知佳、調理部に入ってるじゃん?」



「うん」
 


美知佳は見た目通りの可愛さをさらに引き立たせるのにばってきだと思う、調理部に所属中。




ふんわりした茶髪は地毛で先生に怒られることもなく、小柄で守ってあげたくなる女の子そのもの。



そんな子がエプロンをつけて調理部なんて、それはそれはお似合いだろう。




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