激甘男子の愛し方


「じゃあ、つまり真子には俺が必要じゃなくなったってことか……」



「は?」




そういうことだろ?




「なんでそんな飛躍的な考えになるんだよ」



「っ……」



だってそうとしか思えない。



「真子ちゃんはさ、お前の娘や家族になるのはもう嫌なんだと思うぞ」



「なんで……」




今ままでずっとそばで見守ってきた。



真子が小さい時から……



近所のガキンチョにいじめられたら、俺はどれだけ痛い思いをしてでも助けた。



これじゃ真子を守れないと思って、強くなろうと近所の空手教室にも通った。




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