激甘男子の愛し方
「またあんたかよ」
「ふえっ!!?」
突然後ろから掛けられた声。
驚きから間抜けな声が出る。
「あ、あんた!あの幽霊男!」
「だ―か―ら、その幽霊ってなんだよ。俺は正真正銘の人間だ」
キリッとした瞳が、あたしを鋭く睨む。
「あっ、そうだった。足があるもんね」
「お前って、バカ」
「っ!!」
この男!初対面に近いあたしに対してこの暴言ってどうなのよ!!
「つか、こんな時間になんでお前がいるわけ?下校時間はとっくの昔に過ぎてるぞ」
「あんたに言われたくないし!!」
こいつもここに残ってるわけだし!!