あの日の空を見上げて

～信じるということ～

『やーい瀬戸悠也！
お前の父さんと母さん自殺したんだって？
よーわむし！よーわむし！
お前もそのうち自殺するんじゃねーか？』





毎日毎日嫌というほど聞く言葉





施設に入って2年





俺は小学校に入学した。




それまでは幼稚園には行かず施設で食事の仕方や礼儀を教えてもらっていた。





施設にはたった一人でこの施設を建て切り盛りしているお母さんこと葉子さん





一番年上の中二で喧嘩っ早いけど頼りになるいいお兄さんの大河君





小五で落ち着いていて7人の中で一番しっかりしているお姉さんの愛姉(あいねえ)こと愛梨さん





小四でフランス人と日本人のハーフで何事にもこだわらないさっぱりとした性格




名前にちゃんづけして呼んだらキレるちょっと変わったカレン





そして小一の無愛想な俺と優しい麻結




5才でムードメーカーの海斗




一番下が俺達が施設に入った1年後に入ってきた4才の泣き虫な拓馬





の計八人で暮らしていた。