ハレイロ
1,ハレの日始まりの日


一番最初…
と言うより、一番身近で濃い思い出と言えば、僕等の結婚式かな。

君に出会えて、本当に幸せだったと、一番感じた時だったかもしれない。


式場では、僕は朝からド緊張。

着替えが終わってから君の控え室に行くと、君はいつもどおりの優しく、凛とした笑顔で、僕にこう言ったね。

「なに?緊張してんの??」


そんなの当たり前だし。

誰が愛してる人の晴れ姿を目の前にして緊張しないものか。


「…綺麗だよ。」

こんな言葉しか、出てこなかった。

でも君は、その言葉を待っていたように、顔を赤らめたね。


あの時の君は、めちゃくちゃ可愛かった。


本当に幸せだった。


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