麗しの彼を押し倒すとき。
「あーマジで焦った!ごめんなぁー砂だらけだよな」
「いえ…あ、あの、自分で払えますので!」
「そう?」
躊躇なく私の身体についた砂を払う彼に、焦ってそう言った。
悪気があるのかないのか、こうもあっさりと体中を触られると何だが調子が狂う。
さっきから分かってやってるんじゃないの。
キョトンとした彼の顔を見ていると、そう聞いてやりたくなってくる。
自分の身体についた砂を払いながらこの後のことを考えていると、「ねぇ…」彼が何か企んだように笑って顔を覗きこんで来た。