【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
二人して頭を下げあう。
なんか、幸せだ。"空をよろしくね"って
言葉、すごい嬉しい。
認めてもらえたみたいで、胸がぽかぽか
するんだ。
「───……ごめんな」
あれから、清夏さんはトイレに行ったの
で、向坂くんと二人でベンチに座った。
そしたら、急に向坂くんにそう言われた
のだ。
「お袋、澪のこと気に入ったみたいで…
…疲れたろ?」
「ううん、楽しかったよ」
「そっか、ありがとな」
───ほら。
こんなにも優しく笑うのに、嫌いなんて
あり得ないんだ。