†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
「瑞姫・・・どうして、あの女に嫉妬した?」
私の両肩を手で掴んで、冬夜の方に体を向かせそう言った。
彼の声音は、とても優しくて私を包み込むように温かだった。
だから、ゆっくりと目を開け彼を見る。
「冬夜が触れるのは私だけに、して欲しいの・・・。他の女(ひと)が触れるのは、嫌なの。」
「瑞姫・・・それは、俺が好きって事か?」
一度だけ頷き、冬夜揺れる瞳を見つめる。
すると、少し困ったように眉間にしわを寄せたかと思うと
次の瞬間、強い力で引き寄せられた。
そして気が付いた時には、冬夜の胸に頭を押し付けられ
抱きしめられていた。
「と、冬夜?」
「ばか、見るな。」