†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子



「あの、ココはどこ?」

「それは・・・・・・」

「お目覚めのようね、お姫様・・・あら、あなた用事が済んだのならさっさと出て行きなさい。」




彼女が答えようとした瞬間、扉がバンッと音をたてて開き

千景が姿を現した。

すると彼女は気まずそうにいそいそと、部屋を出ていく。

もうちょっと話を聞きたかったのに、タイミング悪い。

と、千景を睨んでみるが全く動じない。



千景は、侍女が部屋から出ていくと

私に向き直り、話を始める。




「あらあら、気に入らなかった?今夜の為にも、栄養を付けてもらわないと・・・」

「今夜って何?」

「ふふっ。それは、後のお楽しみ。」




気持ち悪い。

なんなの、この変貌ぶりは。

さっきの侍女に対する態度が、あんたの本性でしょうが。

と、苦々しく思いながら千景を警戒する。


< 264 / 391 >

この作品をシェア

pagetop