†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


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「よくぞ集まってくれた。我が同胞たちよ。今宵は存分に楽しむがよい。」




城下に集まった、ヴァンパイアを前に

バルコニーから宴の開始の声を掛ける白夜。



その声に呼応するように、歓声が沸き上がり

それぞれが、今回の宴に用意されたワイングラスを片手に談笑し始める。

もちろん、その中身は人の血だ。


ココに居るのは、下級の自我を失ったものたちはいない。

それらは城内にはいることすら許されてはいないのだから。

故に、純血種はもちろん貴族級のヴァンパイアなど

身形をきちんと整えた者たちが集まっていた。



そして、白夜のいるバルコニーには笑みを絶やさない千景の姿が。

その後ろには、この世界には不似合いな真っ白なドレスを身に纏った

瑞姫の姿があった。

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