†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


訳が分からないまま、寮に入り独り静かに考えていた。

今日一日の出来事を。

出来るだけ細かく、思い出しながら。



何かがおかしい。

私の知らないところで、何かが起きている?



そう言えば、特Aクラスの人達を今日は見ていない。

いつもなら校庭や、寮の近くで見かけるのに。



今日は満月・・・・・・関係があるんだろうか?

何気に窓に近づき、空を見上げた。

怪しげに輝く、赤い月。




「っ、冬夜?」




ふと、寮の外にある木の茂みに人影を見つけた。

それは間違いなく私を見ていて。



一瞬冬夜に見えたが、陰に隠れて顔がよく見えない。

目を凝らしてもう一度見たけれど、その姿はどこにもいなかった。



< 75 / 391 >

この作品をシェア

pagetop