†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
期待しすぎるな、と警鐘をならしている。
でもこれ以上、慶仁さんに甘えてばかりはいられない。
あの場所から出してくれただけでも、感謝しきれないのに。
迷惑は掛けたくない。
これからは、一人で生きて行けるようにならなくては―――――――
「では、行ってきます。」
「あぁ。気を付けてな。」
少し寂しそうな顔をした慶仁さんを残し、歩き出した。
私の知らない、新しい世界へと。