本物の愛をちょうだい。
それから、晴樹と病院に行った。



運ばれた時には、
もう命絶えていた。



すでに霊安室のベッドに
寝かされているのぞみ。



処置された後が痛々しい。


「雪夜くん…自分を責めないで。」


「いや…俺のせい…
俺があんなバカなこと…」


何が何だかわからない。



その後の記憶は覚えてない。




その日から、俺は脱け殻のように過ごした。



25になった時、
やっと自分に店を持つことができた。


カツヤさんが俺の為に、
店舗を探してくれた。


女に関しては、二度と
愛さないと決めた。



のぞみを越える女なんか
いない。


俺は愛せない。


そう決めていた…




< 201 / 283 >

この作品をシェア

pagetop