イケメン俺様君のお姫様☆
「…わかったよ。信じるよ」


私がそう言うと、2人はほっと
したような顔をした。



「よかった…。…これが、
鈴蘭高校の制服だよ」



そう言って差し出されたのは、
半袖のシャツに、
チェック柄の赤いスカート、
それにスカートと同じ柄の
可愛いリボン。


今は夏休みが明けて少ししか
経ってないから夏服なの。



「可愛い!」



私は制服を手に取った。



「でしょ?…いいわね、今の学生って。
こんなに可愛い制服が着られるんだもの」



お母さんが羨ましそうな顔をして言った。



確かに今の制服はみんな
可愛いよね。



それより…。



いったいどこに引っ越すんだろう?



「ねえ。どこに引っ越すの?」



私は聞いてみた。



「隣町だよ」



隣町?



「ふーん」






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