あなたのキスで世界は変わる
「せんせ…」
「大丈夫だ。必ずお前のこと…大切にする」
目を細めて私を見る。
瞳がすごく綺麗に見えた。
苦しいほど、抱きしめて欲しい。
疑ってることに気づいているのなら
あなたが、それを消してよ。
他の誰かじゃなくて、先生がだよ。
不安になるスキもないほど愛してよ。
「キスして?」
「だーめ。ちゃんと告白してからじゃないともうしない」
「…それもう告白してんじゃないの?」
「…っるせ」
本当に馬鹿な先生。
蝉の鳴き声と私の笑い声が重なる。
ーーーーー…
ーーー…