あなたのキスで世界は変わる


口をパクパクさせて、さっきよりも顔を真っ赤に染めている。


……わかりやす。


「海であんたが木村ばっか見てたの私知ってんだからね」


あんた達は両想いです。

だから…


「優しくしてくれてありがとう。でも無理しなくていいから」


大樹は大樹らしく
昔みたいにただ隣に居てくれるだけで


それだけで、いいのよ。


それだけで、私は安心するんだから。


「じゃあね」


彼に手を上げて、家の扉を開ける。

夜遊び仲間に断りのメールいれとこ…


なんて思いながら私は家に入った。


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