あなたのキスで世界は変わる
「夏休みは楽しかったですか?」
私から視線を外し、みんなに問いかけるように話し出した先生。
仁美先生とは、上手くやってるの?
聞きたいことはいっぱいあるし、
言いたいこともいっぱいあるけど、
聞けないし、話せないんだろうな…。
もうきっと前みたいに話すこともないんだろうな。
「小川、大丈夫?」
「へーきっ」
「ならいいけど…」
隣の席の佑夜から心配する眼差し。
大丈夫。平気。
私はもう先生を忘れるって決めたんだから。