同棲生活·2
本屋を出た後、映画を一本観た。
帰る頃には夕方になっていた。
あたしとあかねは、夕飯を食べに行きつけのお店に向かった。
午後6時。
お店の開店時間と共に到着。
「マスターこんばんは」
あかねがドアを開けながら言う。
「おうっ。いらっしゃい」
マスターは明るい笑顔を見せた。
あたしとあかねは、カウンター席に座る。
この店には7年程通っている。
大常連なのだ。
マスターは1人で店を仕切っている。
和食から洋食まで揃った飲食店。
決して広いお店ではないけど、あたしもあかねもお気に入りの店。