同棲生活·2
「似合わないって……」

「だって、樹里は食うのと飲むのが生きがいだろ?」

「もう。ごちゃごちゃうるさいなぁ。ウーロン茶お願いします!」

「はいはい」


マスターは苦笑いを浮かべた後、

あたしにはウーロン茶。
あかねにはビールを注文通り持ってきてくれた。


「樹里のダイエットに乾杯!」


わけの分からない乾杯だけど。

あたしとあかねはグラスを合わせた。

一口飲もうとした時、店ドアが開いた。


「おっ。じゅりことあかねちゃんだ」

開口一番にそんな声が聞こえた。

じゅりこと変な呼び方をするのは、この世に1人しかいない。


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