同棲生活·2
「樹里、もしやビンゴってやつ?」

あかねに聞かれて頷いた。


「バカねー。樹里って」

「ば…バカって言わなくても」

「笹原さんは笹原さん。樹里は樹里じゃん。あたしは樹里のいいところいっぱい知ってるよ」

「例えば?」

「例えば──」


あかねが言おうとした時だった。

優助が口を開いた。


「下ネタに敏感なとこ。大食いなとこ。──他はどこだろうな?」


って……。


「ちょっと、優助! 下ネタに敏感って何よ?」

「敏感だろ? すぐ顔赤らめて反応するし」


優助はニヤニヤしている。
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