弱小バスケ部の奇跡
「「「「「キャーーーッッ!!」」」」」
T中の観客席からは、キンキン声が響く。
M中の観客席も、負けじと応援の声を大きくした。
M中の観客席には、校長、教頭、担任、その他先生、みんなの家族、佐倉ちゃん、中田。
応援してくれてるみんなのためにも、あたし達は、今日ここで、勝つ。
必ず。
「4番!」
4番って、あたしのスリーだ。
あたしはディフェンスをかわし、0°で和香からのパスを受け取る。