弱小バスケ部の奇跡

My Position is







叫んだら、なんかエコーかかったみたいに響いて、皆してふはって笑った。




このメンバーで中体連まで頑張るんだ。






「…じゃー、未希」


「ん? なに」



美凪がちょいちょいと未希に手招き。



「ちょっと来て」


「はあ?! なんでウチだけ?! 意味不明! 別にウチじゃなくたっていーじゃんよ!!」



ぎゃんぎゃん文句を言いまくる未希を連れた美凪は体育館から出ていった。





それを見たあたし達は、今度は大声で笑った。




なにしに行ったんだろー?



…ま、どーだっていいか。





「ねーねー美羽ちゃん!」


「あ…はい」




ぅおっと?!


和香、ナンパ行為。


うーわサイテーサイテーサイテー。



気安く肩に腕回しちゃって。




「いやぁぁあっ、やめてよ和香ちゃん!」



ぬおぉぉっ?!



蒼乃、まさかまさかの参戦!?


蒼乃は、美羽ちゃんの腕をぐいっと引く。





え、えー……


なんか美羽ちゃん両サイドから引っ張られてるよ……。


モテるね、美羽ちゃん。







………って、いやいやいやいやっ!!
違う違う違う!!!


つーか、なにこの風景?!



えっ、なになになになに!?!?




これ、あたしも参戦すべき?





…ぅおいっ、ばっかじゃないの!?



早く行けッッッ!!!!


美羽ちゃんを助けるのだ高柳 棗ッッッ!





< 53 / 332 >

この作品をシェア

pagetop