僕と再婚して下さい。
「本当に心当たりない?」

「ないです。全然ないです」


首を横に振る。

そもそも、そいう機能をいじった記憶もないんだけど。

いつ拒否したんだろう?

分からないなぁ。


「オレ、すっげーショックだったんだよ。ここに来るのも迷ったし」

「そうだったんですか。すみません。不愉快な思いさせて」

「じゃあ、不愉快にさせたお詫びにデート。決定だからね」

「え?」

「車の中で待ってるから」


そう言い残して、川崎さんは、玄関のドア閉めて出て行った。


してやられた気がするんだけど。
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