僕と再婚して下さい。

02

突然、現れた洋介に抱きしめられ、頭がこんがらがってしまう。

何が起こっているの?

わけが分からないんだけど。


「あの……洋介」

「嫌だよ。舞が他の男と一緒に暮らすなんて」

「はっ? 何のこと?」


そういえば、川崎と一緒に暮らすなとかさっき言ってたよね。


「家探してるんだろ? 川崎と同棲するんじゃないのかよ?」

「違うよ。一人暮らしするんだよ。誰かと住む予定もない」

「でも川崎を連れ込んだりするんだろ?」

「そもそも慎吾とはつき合ってないから」

「はっ? 何それ?」


洋介が抱きしめていたあたしの体を離した。


そうだった。

洋介はあたしと慎吾がつき合ってると思ってるんだった。
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