堕天使
舞は部屋に戻り、支度をしていた。



持っていく物は、着替えとお金と日常生活用品だけ。



お金は、中学の時から貯めていた。結構な額を。



舞はリビングに向かった。


もしかしたら橘家で食べる最後の食事かもしれない。

ただ、舞は橘がきらいではない。と言うより大好きだった。でもそれ以上に、一緒に居たいと思える人がいる。


本当父親と母親。



もし向こうにいっても会えるかわからない。



少しでも可能性があるなら、行ってみたい。


彩「早く食べよー!」


舞「うん!」




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